臭いが気になるエアコンを自分で掃除する【くうきれい】

狂ったような暑さが続くこの夏、基本的にエアコンは常時つけっぱなしだ。在宅ワークも多いので、平日も含めて本当に24時間ずっと動いていることが多い。

このフル稼働しているエアコン、最近オンオフのタイミングや温度設定が高いときに生乾き臭にような臭いがするようになってきた。明らかに中で雑菌が繁殖しているだろうから体に悪いし、臭いも不快なのでどうにかしたいが、エアコン清掃を業者に頼むとお金かかるから自分で解決できないか試してみたので記事にしたいと思う。

おいらーです。社会人歴5年目の社畜サラリーマン。あまりの仕事量に効率化に目覚め、仕事の効率化・家事の効率化を模索し続けている社畜。X(Twitter)やってます。

目次

エアコン内部は高湿度でカビ・雑菌の温床

この夏、エアコンをハードに使っていたところ、オンオフ時や温度設定を高くしている時に生乾き臭を吐き出すようになった。稼働していると多少臭いは弱くなるが、この臭いはどう考えても中で雑菌が繁殖している証だし気分が悪い。

エアコンは冷房運転や除湿運転の際に内部で結露が発生する。発生した結露はドレンホースを通じて室外に排出されるようにはなっているが、常に結露が発生するため運転中エアコン内部は常に湿った状態になる。だからカビが生えたり雑菌が繁殖するには絶好の環境となる。

ましてや、24時間常に冷房運転をしているとカビや雑菌の繁殖をさらに促進してしまう。だからこの夏ハードに使ったエアコン内部でカビ・雑菌が繁殖し放題になっていてもおかしくはない。さすがにこの状態で放置するわけにはいかないので、まずは自分でどうにかできないか試行錯誤してみることにした。

臭いの原因はフィルターではなく送風ファン

フィルター掃除では臭いは改善せず

自分でエアコンを掃除するときに最初にやることはフィルター清掃だ。これはとても簡単で、エアコンのカバーを外せばすぐにフィルターを取り出すことができる。掃除も掃除機でホコリを吸い、水洗いして乾燥させればいいだけなのでめちゃくちゃ簡単だ。

ただ、よっぽど長い間掃除をしてないとかでもない限りフィルターが臭いの原因になることは少ない。そもそもフィルターはエアコンの一番外側の部分なのでそんなに湿っている状態にもならないからだ。今回も案の定ではあったが、フィルターを掃除しても臭いはちっとも改善されなかった。

送風ファンを見ると黒カビとホコリまみれ

やはり臭いの原因は内部だろう、ということで送風の方向をコントロールする羽根を外して中を覗き込んだところ、送風ファンに黒カビとホコリと思われるものがびっしりと見えた。

見なかったことにしてエアコンを稼働させる気分にもならなかったので、とりあえず手の届く範囲まで割り箸に濡れても破れないキッチンペーパーを巻き付けて拭いて掃除をした。キッチンペーパーが真っ黒になったのでやはり相当汚れている。ただ、目に見える範囲だけの掃除ではやはり臭いは完全には解決しなかった。

家庭で使える洗浄剤「くうきれい」を購入

清掃業者に頼むと1-3万とか普通に飛んでしまうのでなんとか自分でできないかと思って調べていたところ、送風ファンを掃除できるスプレー「くうきれい(送風ファン用)」を発見。

くうきれいは送風ファンに泡を吹きつけて汚れやカビを浮かせて落とす洗浄剤のようで、臭いの原因除去が期待できる製品だ。以前フィン(フィルターの奥に見える金属の部分)を掃除するスプレーを買ったことがあるが臭いの解決にはならなかったので半信半疑なところはあったものの、今回は送風ファン用ということで試してみることにした。

くうきれいの内容物は「ムース」缶と「リンス」缶、養生用の袋と説明書の4点だ。内容量は6~8畳用エアコン向けとのことだが、今回10畳以上用のエアコンに使っても効果は十分だった。

エアコン養生用の袋には両面テープが貼ってあってすぐに作業に取り掛かれるようになっている。

くうきれいの使い方

STEP
洗浄剤を受け止める養生を行う

エアコンのコンセントを抜き、風向調整用の羽根を外して送風ファンを露出させる。

くうきれいに洗浄剤を受け止める袋が同梱されているので、それをエアコンの吹き出し口に貼り付けて養生する。リンス缶を使うときに思ったより隙間から液が垂れてくるので、両面テープで貼り付けた後に上から養生テープで補強した方がよい。

また、垂れた場合に備えてエアコンの下をタオルやビニールで養生するほか、受光部なども養生しておく。

STEP
送風ファンに向けてムース缶を噴霧

露出させた送風ファンに向けてムース缶を噴霧する。噴霧する前に大きく10回以上振ってから噴霧する必要があるらしい。また、噴霧するときはビニール手袋をして手につかないようにする。

手で少しずつ送風ファンを回しながら、送風ファン全体に泡がいきわたるように吹きかける。吹きかけると泡がモコモコと出てくるので少量しか吹きかけてなくても結構しっかり泡で包まれる。

STEP
30分放置して汚れを浮かせる

ムース缶を噴霧したら30分ほど放置して汚れを浮かせる。だんだん泡が垂れてくるが気にしなくてもよい。

袋には汚れた洗浄液が溜まってくる。洗浄液が汚れている上に黒カビと思われる黒いぽつぽつも結構出てくる。

STEP
リンス缶と霧吹きで泡を流す

ムース缶を噴霧して30分経ったらリンス缶を使って泡を流す。なお、ムース缶と違ってリンス缶は振っちゃいけないらしいので気を付ける。

レビューを見ているとリンス缶が全然足りないというレビューが多かったのだが、実際使ってみると全然足りなかった。説明書を見ると、足りない場合は霧吹きを使って水で洗い流すようにと書かれているのでリンス缶を使い切ったら霧吹きで洗い流す。

泡を保持して洗浄するためか、泡の切れはあまりよくないので霧吹きで洗い流す工程が一番大変だった。霧吹きで水をかけていくとどんどんと黒カビと思われるゴミが流れ出てくるので出なくなるまで繰り返す。

STEP
水をふき取って10秒程度送風運転をする

泡が切れてゴミが出なくなったらさっと水を拭き取って、洗浄液を受けていた袋を外し羽根などを戻す。

戻し終わったら10秒ほど送風運転をし、送風ファンについた水滴を飛ばす。送風運転を始めるとファンに残った水滴が飛ぶのでタオルなどをエアコンの前にタオルをセットなどするとよい。その後1時間ほど自然乾燥をする。

臭いがなくなって快適

以上のステップで掃除をしたところ、臭いが完全になくなった。くうきれいが2,000円ちょっと買えたのでめちゃくちゃお得だと思う。エアコンの清掃業者に頼むと1万円とかするし時間拘束が発生することを考えるとこれは買いだ。年1回くらいはこれで掃除しようと思う。

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この記事を書いた人

東京出身。大学院卒業後、経営コンサルタントとして働く4年目のサラリーマン。あまりの仕事量に自分を守るため、生活を守るため効率化に目覚め、仕事の効率化・家事の効率化を模索し続けている社畜。サビ残が多すぎて自分の本当の残業時間はもはや分からない。

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