ワイヤレスイヤホンが普及するようになり、スマホからイヤホンジャックが消えるようになって久しい。
今時ワイヤレスイヤホンを使っていない人は少ない(というかいまだに有線イヤホンをメインで使っている人は早くワイヤレスイヤホンにした方がいい)が、音楽を聴くためだけに使うのはもったいない。
オンライン会議全盛の現代、ワイヤレスイヤホンは仕事でも活躍してくれるからサラリーマンにも必須のアイテムだ。この記事では仕事で使うという観点で重要な機能に重心を置きながら俺が愛用しているSONYのWF-1000XM4を紹介しようと思う。

おいらーです。経営コンサルタントとして働く4年目のサラリーマン。あまりの仕事量に効率化に目覚め、仕事の効率化・家事の効率化を模索し続けている社畜。X(Twitter)やってます。
WF-1000XM4のスペック


まずはWF-1000XM4の基本的なスペックを紹介しておこう。
SONYのワイヤレスイヤホンのフラッグシップだけあってワイヤレスイヤホンに搭載される主な機能はすべて持ち合わせている。
項目 | スペック |
イヤホンタイプ | カナル型の完全ワイヤレス(左右分離型) |
ノイズキャンセリング | 〇 |
外音取り込み | 〇 |
マイク | 〇 |
イヤホン単体の使用時間 | 最大8時間(ノイズキャンセリングオン) 最大12時間(ノイズキャンセリングオフ) |
ケース込みの使用時間 | 最大24時間(ノイズキャンセリングオン) 最大36時間(ノイズキャンセリングオフ) |
充電時間 | 約1.5時間(5分の充電で最大60分の連続再生) |
充電方式 | USB Type-CまたはQi(無線充電) |
マルチポイント | 2台まで可 |
装着検知 | 〇 |
接続方式 | Bluetooth 5.2 |
対応コーデック | SBC, AAC, LDAC |
防水性能 | IPX4(水の飛沫の影響を受けない) |
サイズ | イヤホン:約 28mm×25mm×19mm ケース:約 64mm×26mm×38mm |
重さ | イヤホンのみ:7.3g(片耳) ケース込み:54.2g |
ビジネス用途ではマルチポイントが重要
ワイヤレスイヤホンを仕事で使う上で重要な機能はマルチポイント接続だ。
マルチポイント接続とは、複数台のデバイスと同時に接続しておき、音声出力が必要になったデバイスに自動で切り替える機能だ。いつ誰から電話がかかってくるかわからないビジネス用途ではこの機能が重要になる。
移動中に電話がかかってきたときに瞬時に対応できる
例えば移動中にかかってきた電話への対応だ。移動中は基本的に私用のスマホで音楽を聴いているか動画を見ているが、そんなときに会社のスマホに電話がかかってきたら自動でイヤホンの音声出入力が会社のスマホに切り変わる。
切り替わる際にもともと流していた音楽や動画が自動で止まるので電話がかかってきたことにすぐ気が付けるのも移動中にはうれしい仕様である。
このマルチポイント接続がないとイヤホンを外してから電話に出ないといけないので電話に出られなかったり、慌ててイヤホンを外した際に落としてしまう可能性がある。
オンライン会議中の電話にもすぐに対応できる
コロナ禍以降会議が基本的にオンラインになった。当然オンライン会議のためにスピーカーなりイヤホンなりが必要になる。特に会社でオンライン会議出るときはイヤホン必須だ。
そんな環境だとやはりマルチポイント接続は便利だ。オンライン会議中に電話がかかってくると自動で切り替わってくれる。ただ大事な会議の最中に電話の方に切り替わるのは迷惑なのでそういうときは接続を切っておく必要はある。
マルチポイントの切り替えは高速
マルチポイントの切り替え速度はイヤホンの性能差がもろに出るようだが、WF-1000XM4は十分高速と言ってよいだろう。せいぜい数秒で切り替わってくれるので使用感に問題が出ることはまずない。
発売当初はマルチポイント対応ではなかった
実はWF-1000XM4は発売当初マルチポイント対応ではなかった。使い始めてしばらくしてソフトウェアアップデートがあってマルチポイントが実装された。
WF-1000XM4を新品で買うとソフトウェアアップデート前の状態でマルチポイント接続がないかもしれないので要注意だ。専用アプリがあるのでそれをインストールしてソフトウェアアップデートをするとよい。
Bluetoothの安定性は全く問題なし
ビジネス用途でワイヤレスイヤホンを使う際にはBluetoothの安定性も非常に重要だ。会議中や電話中に音声が不安定になってしまっては困る。
Bluetoothが切れることは基本的にない超安定接続
そもそもBluetoothの接続が不安定になるような時代ではなくなってきたが、さすがにSONYのフラッグシップワイヤレスイヤホンなだけあってBluetoothの接続は超安定している。
ワイヤレスイヤホンが登場した頃に使っていたイヤホンは混雑した駅などで使っていると混線する影響か接続が不安定になって音がぶつぎりになることがあったがそういうことはまずない。
Bluetoothの接続距離も十分な長さ
移動中に音楽を聴くことがメインの場合、スマホが常にすぐそばにあるので気になることはないが、ビジネス用途の場合デバイスから少し離れられると使いやすさがアップする。
例えば、リモートワークでオンライン会議に出ながらトイレに行くケースだ。サボってんじゃねーぞと思うかもしれないが、会議がみちみちに詰まっていて6時間とか連続していたりすることがあるんだ。
そうなると当然途中でトイレに行きたくなる。ワイヤレスイヤホンであれば、自分が話さないタイミングでイヤホンをつけたままトイレに行ける。社畜特有の使い方だが同志のみんなもワイヤレスイヤホンで自分の生活を少しでも守ろう。ただしくれぐれもマイクはミュートにしてからトイレに行くように。
そんなわけで部屋とトイレのドアを2つ挟んでも安定して接続を保ってくれるWF-1000XM4は接続距離も十分といえる。
オフィスでもオンライン会議に出ながら少し席を立って資料を取りに行ったり水を取りに行ったりが気軽にできるので便利である。
ノイズキャンセリングはさすがのSONY
ノイズキャンセリングといったらSONYだ。世界で初めて民生用にノイズキャンセリングを搭載したのはSONYだということもあってノイズキャンセリングというとSONYのイメージがある。ウォークマンに搭載されていたのも懐かしい。
そのSONYのノイズキャンセリング機能だから、クオリティも安定している。ここはさすがである。電車の中でも十分静かにしてくれるので音楽は快適に聞けるし、出先で電話に出たときも外の音がうるさくて相手の声が聞こえないということもないのでこれは必須の機能だ。
風ノイズ低減がめっちゃいい


さらにうれしいのが風ノイズ低減だ。外で歩きながらイヤホンを使っていると気になるのが風切り音である。ゴォーと音がしてイヤホンつけている方が逆に不快になるアレだ。
専用アプリを開くとノイズキャンセリングの機能の部分に風ノイズ低減の機能があるので風が強いときはこれをオンにすると風切り音がほとんどなくなる。
外音取り込みとうまく使い分け
ノイズキャンセリングの他に外音取り込み機能もある。車通りの多い道を歩く際や帰り道にちょっとコンビニに寄るときなんかに便利になる。
いちいちイヤホンを外すのは面倒だなというときに外音取り込みモードに切り替えて使うと便利で、普通に会話もできるのでレジでのやり取り程度であればわざわざ外さずにさっと用事を済ませている。
モードの切り替えはイヤホンをタッチするだけで切り替えできるよう設定できるのでモードの切り替えが手間になることもない。
音質はフラットな感じ
イヤホンと言ったら音質が気になるところだと思う。SONYのフラッグシップワイヤレスイヤホンということなのでここも全く問題ない。ただかなり特徴的なのは音が非常にフラットだということ。
WF-1000XM4は別にビジネス用に作られたものではなく音楽を聴くために作られているものなのでメーカーの特徴が音に出てもよいのだが、良くも悪くも目立つ音域がなくフラットな音になっている。
イヤホンでよくあるのがドンシャリと呼ばれる低音と高音が強調された音質だが、ドンシャリが好きな人・慣れている人がこのイヤホンを付けると拍子抜けすると思う。ドンシャリが特別好きなわけでもない自分でも初めて付けた時に拍子抜けしたことを覚えている。「あれ、なんか特徴のない音だな、、、なんならつまらない音、、、?」みたいなかんじだった。
ただ、専用アプリにイコライザー機能があるので好みの音質がある人はそちらから調整すればよいかなと思う。俺はクラシック音楽が好きで変に音を変えたくないのでこのまま使っている。
マットな黒で高級感のある見た目


ケースはマットな黒で非常に高級感がある。ケース上部に書かれているSONYのロゴもシックなゴールドで高級感を演出して所有欲を満たしてくれる。高い買い物なのでこういうところはうれしいポイント。
会社で使っていて悪目立ちもしないし、デスクに溶け込んでくれるのでよいデザインだ。


イヤホンも同じくマットな黒を基調としてマイク部分がゴールドになっていて高級感があるデザインになっている。うどん型じゃないのも個人的には好きなところである。
持ち運びしやすいコンパクトさ


ケースは非常にコンパクトで手のひらに収まるサイズ感だ。ポケットにさっと入れておけるサイズなので持ち運びしやすい。
ケース込みでも50g程度の軽量仕様


ケース込みでたったの54.2gしかないので持ち運びが負担になることもない。


イヤホンも片耳7.3gしかないので重さが気になることはない。
その他の機能も充実
その他にも快適なイヤホン生活を支える機能が充実している。
無線充電に対応


WF-1000XM4は無線充電に対応している。ケースの下部を無線充電器に近づければ充電される。


ケースの裏側にUSB Type-C端子もあるので有線で充電することも可能だ。
アプリでイコライザーも調整できる


専用アプリを開けばイコライザーの調整もできる。いくつかデフォルトで用意されているイコライザーもあるのでいくつか試してみて自分の好みの音にできる。
イヤホンをタッチして操作


イヤホンの丸い部分をタッチして操作することもできる。どんな操作を割り当てるかは同じく専用アプリから設定できる。
俺は左イヤホンのタッチでノイズキャンセリングと外音取り込みの切り替え、右イヤホンのタッチで再生・停止するようにしている。
イヤホンを外した時に音楽を止める機能もある


仕事での使い方にはあまり影響がないが、イヤホンを外した時にイヤホンが外されたことを検知して再生を止める機能もある。イヤホンの耳側にセンサーがあってこれで検知しているようだ。
音楽なんか別にわざわざ自動で止めなくてもいいと思って最初は使っていなかったが、動画を見ているときに外しただけで自動で再生が止まるのは結構便利だったので最近は使っている。
値段が高い


WF-1000XM4は非常に高機能で素晴らしいイヤホンなのだが値段が高い。俺が3年ほど前に買った時で2.7万もした。最近は色んな値上げの影響か3万を超えている。新型のWF-1000XM5が発売されているのにこの価格なので根強い人気を感じる。
このクラスの値段のイヤホンだとAirPodsが並列して検討するイヤホンになるだろう。俺がAirPodsを使ってないのは普段使いのスマホがAndroidだからだ。連携のうまみもないのにわざわざ高いAirPodsじゃなくていいかなと思ってWF-1000XM4にしている。
しかしこれもめちゃくちゃ高い。こんなに高いイヤホンである必要あるか?とは思ったが、仕事でも私用でも大活躍で快適ライフを過ごせているので値段分の価値はあった。
普段使いまで意識しないのであればもっと安い機種を探すのもあり
これは仕事用だ、と割り切って使うものであれば今回中心的に紹介したマルチポイント接続やBluetoothの安定性、ノイズキャンセリング、外音取り込みの機能が十分でより安い機種を探してもいいかもしれない。
俺は音楽を聴くとき際の幸福度も重視したので少し高いがこのイヤホンを使っている。今度買い替えを検討するときは安い機種も検討しようかとは思っている。